エコノミー症候群!誰でも起こる突然死の簡単予防法!

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エコノミー症候群

エコノミーだからといって、バカにしてはいけません!

前兆もなく突然、襲ってくる怖い急性の病気です。

エコノミー症候群の正式名称は「急性肺血栓塞栓症(そくせんしょう)」といって、心筋梗塞、大動脈瘤突然死とならんで3大突然死の死因になっています。

 

3大突然死「エコノミー症候群」の原因とは?

エコノミー症候群とは?

同じ姿勢で長時間座っていると、足の血流が悪くなり、足の静脈に血の塊ができることがあります。それが立ち上がった瞬間に、血流にのって肺に達し、肺動脈を塞ぐことで、呼吸困難やショックを起こす症状です。最悪、死にいたることも珍しくはありません。

飛行機の一般席である「エコノミークラス」の乗客に多くみられたため「エコノミー症候群」といわれました。しかしエコノミー以外の座席や、自動車に長時間乗っていることでも起こることから「旅行者血栓症」という言われ方もしています。つまり同じ体制で、長時間いることが原因で起こる症状です。

エコノミー症候群の症状とは?

症状は、血栓のサイズで異なります。血栓が大きい場合は、肺動脈をふさぎ呼吸困難を起こします。そのほか失神やショック症状、胸の痛みや全身倦怠感、不安感やパニック、動悸や冷や汗などが現れます。死亡するケースも3割と少なくはありません。

血栓が小さい場合は、軽い症状で治まることが多いのですが、気がつかないこともあります。何日も経ってから血栓が動き出し、突然症状が出ることもあります。

エコノミー症候群の原因とは?

① 静脈にキズ!

血管内壁にキズがある場合、そこに血栓ができます。血液は元々、外部組織と接触すると固まる習性ががあります。

キズができる原因は、治療により直接傷つけた場合を除き、活性酸素や薬などの化学物質の影響が指摘されます。またアルコールなどもその一因とされます。さらに年齢や食生活によっても、血管内壁はもろくなり、傷つきやすくなります。

② 血流が悪い!

血液の流れが悪い状態が続くと、血栓ができやすい状態になります。エコノミー症候群は、まさにこの状態です。血流が悪くなる理由は、同じ姿勢を続けている、病気などで動けない、病気により静脈を圧迫されている、足の筋力が低下している、などの場合は、血栓ができやすくなっています。

③ 病気や体質によるもの

先天性血栓症、後天性血栓症などの病気があります。

これらの原因が複合的にあると、血栓リスクは更に高まります。名前がエコノミーだからといって、甘く見ると大変なことになります。現在の発症数は、10万人に対して3人ほどですが、急増中です。動脈瘤による死亡者数とほぼ同数です。

 

エコノミー症候群の治療法

 抗凝固療法

肺は血液溶解機能が高い臓器で、小さな血栓であれば数週間から数ヶ月で溶けてなくなります。大きさをCTで確認したうえで、血栓はそれ以上できないように、薬を使って経過を見る治療法が「抗凝固療法」です。

血栓溶解療法

血栓が広範囲に広がっていると、酸素供給量が減り、呼吸困難になったり重症化したりすることがあります。そのため「抗凝固療法」よりも、1つ上の治療法として静脈注射で血栓を溶かす治療法です。

カテーテル治療や肺動脈血栓摘出手術

内科的な療法を行う余裕のない、心配停止や重症者に対して、手術やカテーテルを使い、直接血栓を抜く治療法です。

下大静脈フィルター

足の静脈に血栓が残っている場合、数日または数週間経ってから肺に移動することがあります。その場合、下大静脈フィルターという網状のフィルターを血管内に入れて、肺に血栓が入らないようにする治療法です。

補助的療法

急性時におこなわれる補助的な治療で、酸素供給量が減れば酸素吸入を行い、血流が減ると心不全の確率があがるため、強心剤や利尿剤で調整するサポート治療です。

 

エコノミー症候群3つの予防法

① 水分を充分に補給する

小まめに水分をとり、ドロドロ血にならないように、しっかりと血流をサポートしてください。

② 定期的な運動をする

足の筋肉は第2の心臓といわれ、足の血液を心臓に戻す役割があります。足の筋肉を動かすことで、足に溜まった血液を心臓に戻すことができます。足を小まめに動かしましょう。

③ 抗凝固サプリメント

さらに、血栓リスクを軽減したい人は、血中レシチン量を増やしてください。悪玉コレステロールや中性脂肪を除去するレシチンは、エコノミー症候群の予防にも効果的です。

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