
脂肪肝になってしまった!やばそう!
脂肪肝の状態であれば、まだ正常に戻すことは可能です。しかし生活習慣は、あまり変えられない!変えたくない!という方に朗報です。
お酒を飲みながら、脂肪肝を改善する方法があります。
脂肪肝グレーゾーンに効果!
あなたの肝臓脂肪量は、どれだけですか?
健康な肝臓の脂肪率は「3~5%」です。「30%」を超えると明らかな脂肪肝です。その間が準脂肪肝といわれるグレーゾンです。このゾーンも脂肪肝という医師もいますが、脂肪率30%以下であれば効果はテキメンです。それを超えている場合は、多少の生活習慣の改善も同時に行ってください。
進化する脂肪肝
仮に脂肪率が30%を超えていたとしても、正常に戻すことができます。しかしこの時点で、しっかりと治しておかないと、確実に症状が進行します。脂肪肝が長く続くと、間違いなく「肝硬変」→「肝臓がん」に移行します。また肝臓機能が低下しているため、B型肝炎やC型肝炎などのウィルス性肝炎に感染しやすくなっています。
心配な方は、次のチェックをしてください。
脂肪肝セルフチェック
脂肪肝は「アルコール性」と「非アルコール性」があり、お酒を飲まない方でも起こります。また痩せている方でも脂肪肝は見られますが、肥満レベルにある3割以上の方は、確実に脂肪肝になっています。
次に該当するものをチェックしてください。
- お酒を毎日3合(ビールは中ビン2本)以上飲む
- お酒を週に2回以上、酔っ払うまで飲む
- 生活が不規則でストレスが多い
- ファーストフードや外食が多い
- 肥満気味といわれたことがある(BMI=25以上)
- 野菜よりも肉類が好き
- 食事は魚よりも肉類が多い
- 毎食、お腹いっぱい食べることが多い
- 疲れやすくなった、または疲労が抜けない
- 運動不足と感じている
如何でしたでしょうか?
1つでも該当した場合は要注意です。3つ以上当てはまる方は、脂肪肝である可能性が高いです。病院で検査してください。30代40代がもっとも多いのですが、10代20代でもよく聞きます。一生お酒も飲めず、好きなものが食べられない生活になる前に、食い止めてください。
脂肪肝を改善するABC
脂肪肝の改善や予防方法は、生活習慣の改善が一般的です。
A:「飲みすぎ食べすぎ」の改善
まず、最初にあげられるのが、飲酒制限・食事制限です。本人は暴飲暴食の自覚がないことがほとんどです。一度カロリーチェックをしてみてください。基準値内であれば、簡単な運動で脂肪肝が改善します。
摂取カロリーの目安(kcal)
男性 | 軽 | 中 | 重 | 特重 | 女性 | 軽 | 中 | 重 | 特重 |
20歳代 | 2250 | 2550 | 3050 | 3550 | 20歳代 | 1800 | 2000 | 2400 | 2800 |
30歳代 | 2200 | 2500 | 3000 | 3500 | 30歳代 | 1750 | 2000 | 2350 | 2750 |
40歳代 | 2150 | 2400 | 2900 | 3400 | 40歳代 | 1700 | 1950 | 2300 | 2700 |
- 軽:デスクワークや在宅者などの運動量
- 中:立ち仕事や営業などの運動量
- 重:1時間以上の運動をする、農業や漁業者の運動量
- 特:2時間以上の激しい運動をする、建設業や宅配業者の運動量
摂取量が多すぎても問題ですが、少なくても問題ですから、ムリな食事制限はしないで下さい。
B:「運動不足」の改善
脂肪は、有酸素運動で燃えるエネルギー源です。激しい運動ではなく、ウォーキングなどの軽く汗を程度の運動が、効果的に脂肪を燃焼させます。また筋力をつけることで基礎代謝が上がりますので、寝ていても脂肪が代謝できる身体になります。
肝臓の脂肪は、皮下脂肪と違って、運動により排除しやすい脂肪でもあるのです。運動することで、上記のカロリー数を減少させることができます。
C:その他、プラスアルファ
食べる順番が大切
同じものを同じだけ食べても、食べる順番で吸収は変わります。
食べたものは、その順番通りに腸まで運ばれ、消化や吸収されます。そのため何を先に食べるか、何を後から食べるか、が大切です。
まずは、野菜、魚、肉、炭水化物、が基本です。間違っても、肉や炭水化物を先に食べないで下さい。肝臓に脂肪がつきやすくなります。
お酒は空腹の一杯が美味しいのです!しかし、肝臓を壊さず飲み続けたいのであれば、せめて野菜、魚の後から飲んでください。肝臓や消化器官への影響は、まったく違ったものになります。
肝臓の脂肪を減らす
脂肪を分解する成分があります。ビタミンB群やリン脂質などです。しかしある研究で、肝臓に脂肪をつかせない成分が発見されたのです!
脂肪肝を改善する成分を発見!
ノーベル医学賞を受賞したアメリカのバンチング博士の研究によって、肝臓に脂肪を溜めるのを阻止する成分が発見されたのです。
それは「コリン」といういわれる成分で、記憶機能や認知機能を司る脳内ホルモン「アセチルコリン」の原料です。それが多く肝臓内に存在すると、肝臓の脂肪量が増えないことが分かったのです。
コリンは「レシチン」というリン脂質を構成する主要成分で、健康な肝臓に含まれる3~5%の脂肪の正体でもあったのです。脂肪肝の場合は、5%以上の脂肪は、中性脂肪と悪玉コレステロールです。
つまり、肝臓内のレシチン量を増やしておけば、脂肪を肝臓につきにくくなるのです。またレシチンは本来、中性脂肪を分解して、悪玉コレステロールを善玉コレステロールに変える作用をもっており、すでに肝臓についた脂肪の除去にも貢献することが期待されています。
まとめ
- 脂肪肝は治すことができる
- 脂肪肝を放置しておくと、肝硬変や肝臓がんに移行する
- 脂肪肝の改善には、生活習慣の改善が基本
- 食べる順番で、脂肪肝リスクは変わる
- 適度な運動は、脂肪肝を予防する
- レシチンは、脂肪肝を防止して、脂肪肝の改善も行う
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