
突然、胸が痛い!
焼けつくような激しい痛み、締め付けられるような痛み、圧迫感のある痛みなどが、15分・30分と続きます。急性虚血性心疾患による狭心症や心筋梗塞です。死にいたることも多い病気です。
誰でもなる可能性があり、全く症状のない無痛性の狭心症や心筋梗塞もあります。
そうならないための予防法をお伝えします。
狭心症・心筋梗塞・心筋虚血との違いは?
心臓は体中に血液を送り込むポンプの役目をしています。
1日に10万回以上も収縮や拡張を繰り返す筋肉(心筋)に、栄養や酸素を送り込む血管が冠動脈といって、心臓の周りを取り巻いています。狭心症・心筋梗塞・心筋虚血などは、この冠動脈が細くなったり、塞がったりして、充分に心筋に血液を送れないことで起こる症状です。
狭心症は狭くなる!
動脈硬化などが原因で、冠動脈内部が狭くなり、充分な血液を心筋に送れず、胸が痛くなるのが狭心症です。
心筋梗塞は詰まる!
さらに動脈硬化が進行したり、血栓などにより、冠動脈が完全に詰まって、心筋に全く血液がいかなくなる状態を心筋梗塞といいます。
心筋虚血は血液不足による症状全般(上記2つ含む)
狭心症や心筋梗塞などで、心筋に充分な血液がいかないことが原因とする症状全般を「心筋虚血」または「虚血性心疾患や虚血性心臓病」といいます。
心筋梗塞の種類
急性とは、2日から2週間までに症状がでた場合をいいます。それを過ぎると陳旧性心筋梗塞といい、心筋が壊死して繊維化している状態です。症状は安定していますが、慢性心不全のリスクが非常に高い状態にあるといえます。また症状があらわれない無痛性心筋梗塞もありますので、定期的に検査をすることが大切です。
心筋梗塞の症状と原因
心筋梗塞・狭心症の症状
心筋梗塞と狭心症では、痛みの続く時間が違います。狭心症は15分ぐらいまでです。心筋梗塞は30分以上続くことがあります。心筋梗塞の痛みは、胸に強い痛み、焼けつくような痛み、締め付けられるような痛み、圧迫感などがあります。それが原因で、恐怖感や不安感により冷や汗、吐き気や嘔吐、呼吸困難につながることもあります。
心筋梗塞・狭心症の原因
直接的な原因は、動脈硬化や血栓などですが。その原因はさまざまです。これだけが原因ということもなく、これだけ守っていればならない、とも限らないのです。複数の要因が複雑に重なってできるものと思われます。
その中でも、確実にリスクを高めるものとして、喫煙、過度の飲酒、過度のストレス、食生活のアンバランス、動物性脂質の摂取割合が多い、などがあげられます。
心筋梗塞にならない身体になる!(心筋梗塞予防法)
一度なった方、予備軍の方、何度でも繰り返します!
心筋梗塞などの原因は、生活習慣が大きく影響しています。そのため生活習慣を改めないと、いくらでも再発します。「薬を飲んでいるから大丈夫!」と言う人もいますが、それは大きな間違いです。
薬は症状を抑え込んでいるだけで、原因そのものが排除されたわけではないのです。薬は服用期間に比例して効かなくなります。また副作用もあるので、長く続けると別のリスクが高まります。
まずは生活習慣を、それも無理をすることなく、改善していきましょう。
1、タバコを控えめに!
完全禁煙が理想です!
そんなことは誰でも分かっています。しかし日々のストレスを考えると「止めるつもりないから!」「止めたらストレスで死んじゃうから!」「唯一の楽しみを取るなよ!」などと、止めない理由を言い出す人が少なくありません。(理解できます)
しかし、一度心筋梗塞などの命にかかわる病気になると、強制的に止めさせられ、生活習慣も完全に管理されます。 そうすることで止められるかも知れませんが、完全にお酒や他の楽しみを無くなることになります。その前に!
他者力を使って完全禁煙
喫煙は依存症ですから、根性や思いだけでは、なかなか止めれません!
依存症を抜く方法もありますが、これは別の機会に解説します。最近は禁煙外来や市販薬でも、禁煙をサポートするものもありますので、是非に恥ずかしがらずにチャレンジしてみてください。キツイのは最初だけです。3~6ヶ月もすると体調が最高によくなります。(精神疾患やEDなどにも効果があります)
減煙という方法もあります!
禁煙は何度もやったけで、土台無理!と言う方には、せめて減煙してみては如何でしょうか?
できれば、今の半分が理想です。「吸いたい!」と思ったら、別のこと集中してお休み!もう一度「吸いたい!」と思ったらお預け!3回目に「吸いたい!」と思ったときに吸ってください。それで約半分の量です。この1本がたまらなく美味しく感じると思います。
2、過度の飲酒はご法度!
過度の飲酒は、間違いなく心筋梗塞のリスクを高めます。
逆に、心筋梗塞の予防にいいという量があります。日本酒なら1.5合まで、ビール中ビン1~2本まで、ワインはグラスで1~2杯までであれば、予防効果は高くなります。毎日飲まれる方は、特に注意が必要です。健康診断で問題なくても、突然来ることがありますからご用心あれ!
3、塩分、糖分、脂質を抑える食事に!
高血圧、糖尿病、高脂血症があると、心筋梗塞のリスクは跳ね上がります。
これらの病気や症状をもっていると、心筋梗塞の予備軍と思っていただいて結構です。すでに前提条件ができていますので、普通以上の注意が必要です。
4、食べる順番を変えるだけで効果テキメン!
食べる順番を変えるだけで、心筋梗塞のリスクが減少します。これは高血圧・糖尿病、高脂血症や肥満解消にも効果があります。ダイエット法としても確立されています。
- 野菜を食べる!
- 魚を食べる!
- 肉&野菜を食べる!(肉を食べる場合)
- 炭水化物を食べる!
消化&吸収は、食べた順番に行われます。そのため、野菜を最初に食べることで、塩分や糖、脂質の吸収が抑えられます。また消化酵素も充分に出てくるので、余分な成分がつきにくくなります。
5、適度な運動をする!
運動は血流を良くし、脂質の燃焼を助けてくれます。また血管運動も起こるので、冠動脈を健康に保つことができます。あくまでも程度な有酸素運動です。激しい無酸素運動は、心臓や冠動脈に負担をかけるだけで、脂肪の分解もすすみません。スローで程よい運動を!
6、ストレスを減らす
ストレスを減らすことは、大変難しいことと思います。しかし、ストレスが心臓や動脈に与える影響ははかりしれません。喫煙や飲酒は、一時的にストレス解消になるように思われますが、実際には身体に大きなストレスを与えます。適度な運動や考え方のチェンジなどで、ストレスを軽減する努力をしてください。
心筋梗塞は、突然やってきます!
7、スーパー予防法で心筋梗塞のリスク激減!
様々な予防法がありますが、どれもありきたり!そんなこと分かっているよ!
という方に簡単な効果抜群のスーパー予防法をお知らせします。
食べるだけで、ストレスを軽減し、喫煙や飲酒によるビタミン欠乏をカバーし、動脈硬化を改善し、血栓を分解してくれる、そんなスーパー成分があるのです。その名は「スーパーレシチン」です。
レシチンは本来、「血管のお掃除屋さん」といわれています。中性脂肪を分解して、悪玉コレステロールを善玉コレステロールに変え、肝臓まで運ぶ働きがあります。また肝臓自体の機能も高めてくれます。冠動脈に巣を作っているのは、中性脂肪や悪玉コレステロールです。それをお掃除するのです。動脈硬化や血栓になりづらい身体とは、血中レシチン量が充分にある状態のことです。