
普段の生活の中で、ちょっと気にするだけで、あの恐ろしい癌や脳梗塞、心筋梗塞などの生活習慣病のリスクが3分の1になるのです。その秘密は?
◆がんや脳梗塞などのリスクが3分の1に!
いまだに、3人に2人の死亡原因である生活習慣病!そもそも原因とは何でしょうか?ストレスや食事、化学物質や老化など様々ありますが、結果的に活性酸素がたくさん発生して、体を酸化(錆び)させ、自分の健康な細胞を傷つけたり、病気を退治する免疫を低下させたりするのです。
対策は2つ!
活性酸を大量に発生させないこと。もう1つは発生した活性酸素を消し去ってしまうことです。今回は食事をちょっと気にするだけで、活性酸素を減少させ、がんや脳梗塞、心筋梗塞などの疾患のリスクを3分の1まで抑えることができる方法です。
その秘密は『ビタミンC』にありました。
◆生存率3倍のビタミンCの力
ビタミンCを1日100㎎以上とることで、癌や血管疾患による死亡率が低下することが分かっています。しかも全体平均の3分の1にまでリスクが軽減されるのです。
ビタミンCは、とても強力な抗酸化物質で、活性酸素を無害化してしまいます。厚生労働省は1日100mgを推奨していますが、タバコやストレスで直ぐに消費してしまうので、こまめにとることが大事です。
そんな強力な抗酸化物資なのですが、体にすごく優しいので、大量にとっても体に害はありません。(ビタミンやミネラルでも大量にとると危険なものもあるので、気をつけてください。ビタミンCが問題ありません)
◆ビタミンCの効果がなくなる?間違ったとり方
次の図は、尿によって排出されたビタミンCの量です。AとBでは大きく違いますが、その原因は分かりますか?
答えは、Aが空腹時、Bが食後の違いです。
ビタミンCは、あまり体内に蓄えることができません。食後にとらないと、すぐに排出されてしまいます。食物と一緒に吸収されることで、長く体内に留まることができるのです。
◆ビタミンCの効果的なとり方
ビタミンCは、毎食事でしっかりとることをお勧めします。その上で、しっかりと手軽にビタミンCをとる方法をお伝えします。
ビタミンC豊富な野菜料理法
茹でるとビタミンCが流出します。野菜を茹でずに調理するには
- 冷凍!冷凍してから解凍すると、繊維が切れで茹でたようなお浸しになります。
- 蒸す!少量の水を鍋に入れて、蓋をして火にかけると、蒸した状態になります。
これらの調理法によって、茹でた場合を比較すると、ビタミンCの量は2~5倍ほど変わります。
ビタミンCの多い食材
色の濃いお野菜には、多くのビタミンCが含まれています。色の濃い野菜は、たくさんの光合成をしています。それにより発生する活性酸素から身を守るために、植物内で大量にビタミンCが作られるのです。
食品名(野菜) | 含有率(100g中) | 商品の重さ(食べる部分) |
赤ピーマン | 170mg | 1個150g(135g) |
黄ピーマン | 150mg | 1個150g(135g) |
パセリ | 120mg | 1本5g(5g) |
唐辛子 | 120mg | 10本30g(27g) |
芽キャベツ(ゆで) | 110mg | 1個10g |
ケール | 81mg | 1枚200g(194g) |
青ピーマン | 76mg | 1個35g(30g) |
にが瓜(油炒め) | 75mg | 1個193g |
のびる | 60mg | 10本35g(28g) |
ブロッコリー | 54mg | 1個165g |
カリフラワー | 53mg | 1個250g |
カブの葉 | 47mg | 1株33g(23g) |
かいわれ大根 | 47mg | 1パック50g |
さやえんどう | 44mg | 1枚22g |
キャベツ | 41mg | 1枚55g |
食品名(果物) | 含有率(100g中) | 商品の重さ(食べる部分) |
アセロラ | 1700mg | 1個8g(6g) |
ゆず(果皮) | 150mg | 1個40g |
柿 | 70mg | 1個250g(228g) |
キウイフルーツ | 69mg | 1個100g(85g) |
あけび | 65mg | 1個30g |
いちご | 62mg | 1個25g |
パパイヤ | 50mg | 1個400g(260g) |
レモン(果汁) | 50mg | 1個36g |
きんかん | 49mg | 1個10g(9g) |
かぼす(果汁) | 42mg | 1個18g |
はっさく | 41mg | 1個250g(163g) |
ゆず(果汁) | 40mg | 1株25g |
グレープフルーツ | 38mg | 1個400g(280g) |
夏みかん | 38mg | 1個350g(193g) |
ライム(果汁) | 33mg | 1個35g |
出典:日本食品標準成分表2010より抜粋
まとめ
- 生活習慣病の予防に、ビタミンCが大活躍します。
- 消費しやすいので、こまめに多くとることが大事です。
編集後記
海外の癌治療には「ビタミンC療法」というものがあります。日本でも一部の病院で行っています。これは大量のビタミンCを点滴で体内にいれて、体をアルカリ性にするとともに、免疫力を高める治療法です。やはりビタミンCの効果は、医療界も認めているのですね!
少なくて簡単にできる予防法を知っている私たちは、癌や脳梗塞には罹りたくないですよね!たくさん患者さんを見てきましたが、家族が本当に大変です。
では皆さん、一日でも長く健康で過ごせるように頑張りましょう。健康は意識と努力なしで維持できませんから。(感謝!)