
多くの医師が、もっとも危険なガンは「すい臓がん」だといいます。早期発見が難しく、気づいた時には手遅れ、ということがほとんどなのです。
発見から5年以上生存している人は、わずかに5~7%!しかも患者数は、ガンの中でも第4位に増加しています。
すい臓がんの致死率95%
すい臓は、消化液や血糖値を抑えるインスリンを作っています。そのすい臓は、
- 他の内臓に裏側にあり確認しづらい
- 検査で異常に気付きにくい
- 痛みや違和感がない
などの理由から、人間ドックの検査でも発見しづらいのです。気付いたときには手遅れ!
しかし「すい臓がん」は、何年も前から危険信号を出していました。
すい臓がんは、早期発見で完治できる!
すい臓が出すSOSに気づくことで、早期発見して、治すことができるのです。
すい臓がんの特徴
すい臓がんの成長には、ある特徴が現れます。
それは「血糖値の上昇」です。それも常に上下する随時血糖値ではなく、ヘモグロビンAワンシー(HbA1c)といわれる一ヶ月間の平均血糖値で、ガンの増殖を発見することができます。
血糖値が上昇するワケ
すい臓内には、ベータ細胞といわれるインスリン製造細胞があります。この細胞がインスリンを作りだすには、多くの酸素を必要とするのです。
しかし、ガン細胞が増殖するときも、大量の酸素を必要とするため、増殖力の強いガン細胞が、ベータ細胞の必要とする酸素を奪ってしまうのです。
結果として、ベータ細胞は充分なインスリンを作りだすことができず、血糖値が上昇してしまいます。
すい臓がんは、自分で発見できる!
血糖値チェック
糖尿病の方であれば、定期的に血糖値の検査をするでしょう。しかし病気でない方は、せいぜい1年に一回の健康診断でしか、血糖値を計ることはないでしょう。中には何年も「自分は健康だから!」と思い込み、または行くのが怖くて健康診断を何年も受けていない方もいるでしょう。
まずは、40歳を超えたら、年に2回は検査をしてください。
血糖値だけであれば、自分で計ることもできます。
血糖値を自分でチェック
近年、血糖値管理のための簡単な検査器も売られています。血糖値の高めの方は2050万人(日本国内)と言われていますから、ほかの健康管理の目的でも定期的に検査するのがいいでしょう。
ご自身で血糖値を計る場合は、同じ状態で計る必要があります。当然食後は血糖値があがりますから、空腹時、できれば朝食前に計るのがいいでしょう。
もし血糖値が高かったら!
すい臓がんの場合、数ヶ月単位で急上昇していきます。もしも、血糖値をあげる下のような原因に心当たりがない場合は、専門医に相談してください。
- 食べすぎや飲みすぎの覚えがない!
- 引越しや転職など、生活環境に変化がない!
- 糖尿病の家族歴がない(通常2~3親等以内)
医師に頼りすぎない!
医師は、あなたの生活環境は分かりません。あなた自身だけが本当のことを知っています。医師の診断だけに頼らずに、自分でも早期発見の努力をしてください。
「先生!お言葉ですが・・・・・」
すい臓がん最新治療
最新エコー検査
もしも、すい臓がんの疑いがあれば、まずはエコー検査(超音波検査)が行われますが、すい臓はなかなか見えないのです。最近の病院では、市販のミルクティが、すい臓をくっきりと浮かび上がらせることことから、採用しているところもあります。
明確なガンの有無は分かりませんが、すい臓がんの前身である「すいのう胞」という空洞があることは分かります。それが見つかったら、次の検査を受けることになります。
MRCP(MR膵管胆管撮影)
MRCPとは、すい臓の中を通っている膵管を映し出す検査機です。
すい臓がんは、すい臓内の膵管部分に癌腫瘍ができます。そのためMRCP検査で、すい臓がんをくっきりと映し出すことができるのです。
この検査は、医師が「すい臓がんの疑いあり」と診断した時ですので、あなたの申し出で、検査することはできません。
まとめ
- 致死率95%のすい臓がんでも、早期発見で完治できる!
- すい臓がんは、血糖値の上昇が起こる!
- 発見・診断しづらいので、自分でH発見する努力が必要!
- 生活習慣の見直しを含めた予防に心がける